竹細工製フェラーリ開発プロジェクト

更新日:2018年5月25日
『見せる大分から「魅せる大分」へ』プロジェクト第一弾

別府竹細工×佐志生工芸村

フェラーリ模型
『フェラーリ・レガシー 卓越の70年』への挑戦

佐志生工芸村プロデュースにより、別府竹細工にとどまらず、和紙や漆塗の職人、デザイナーが集結。そして大学の研究室による科学的なアプローチも加わり、本物のフェラーリ車両ボディと内装を竹細工で製作するプロジェクトが2018年3月に正式スタートしました。

あえて地方や過疎にこだわる堅物の職人たちとデザイナー、そして科学者の分岐点をぶち破り限界に挑戦しています。

それぞれの個性を最大限活かし、世界的なイタリアの高級スポーツカーの美と色を竹・和紙・漆で表現します。

現在模型による技術的な障害を検証作業中。

企業や自治体の援助・協力を募集しています。

2018.5.25

別府竹細工

竹細工

別府竹細工は「日本書紀」に記述が残る歴史ある工芸品です。室町時代より行商用の籠が販売のために生産され始め、江戸時代に入ると、日本一の温泉地別府の名が全国に広まると共に、湯治客用の竹製生活用品が売られるようになりました。

明治に入り、別府竹細工は土産や生活用品の域を越え、高度な技術を集約した工芸品へと発展していきます。

昭和13年に大分県により設立された竹工芸訓練の訓練校は今日においても、日本で唯一の竹工芸の専門訓練校として、多くの技術者を輩出し続けています。

多くの技術者により蓄積された高度な技術と、市場の変化に対応する活力を持った別府竹細工は、高級竹製品へと転換を図ってきたのです。

美術工芸という高い次元の道が開拓され、造形性を高めた竹工芸作家が多く輩出されるようになり、その極めとして、昭和42年には別府市の生野祥雲斎が竹工芸では初めて人間国宝に指定されました。

経済産業省から「伝統的工芸品」の指定を受けた別府竹細工は、竹資源の有効活用や伝統技術の保護・育成事業に取り組みつつ、新しい分野にも挑戦し続け、竹工芸の歴史を刻み続けています。