子どもたちによる臼杵発見・発信プロジェクト

更新日:2018年5月25日
『見せる大分から「魅せる大分」へ』プロジェクト第二弾

臼杵市の暮らしと歴史をアート作品にして発信しよう

子どもたちによる臼杵発見・発信

当プロジェクトでは、子ども達が観光資源、企業、職業、歴史、著名人などをリサーチし、臼杵市の魅力を掘り下げます。そして、リサーチされた観光資源、歴史、著名人などを子ども達の手でキャラクター化し作品に仕上げていくものです。作品はプロジェクト専用のInstagramやFacebookにアップし、国内、世界中に発信されます。

2018.5.25

プロジェクトに向けて

おんせん犬とがんばる犬たち

欧米などの教育を覗いてみると、職業と地域への関わりを強く感じます。カナダのある町ではすでに小学校から職業に対する教育が実施され、一年を通じて週に何時間もの時間が割り当てられています。生徒自らの興味や得意なことに始まり、将来の職業についても考えさせることで、なぜ学業が必要なのか、学ぶことの意味を生徒に考えさせているのです。そしてこの小学校から中学・高校などハイスクールに進むと、進学や就職、起業などに必要な科目だけでなく、資格を取らせることで即戦力を生み出しているのです。

子どもたちの個性や違いを活かし、子どもたちの小さな興味や疑問を潰すことなく、大きな興味へと成長させていく取り組みは、学校の現場だけではなく、地域の教育への意気込みでもあります。

多種多様な職業に触れさせ、それらの小さな興味がどのように成長していくのか、子どもたちが発見していける、そんなプログラムなのです。

まだ何も興味がない、または飽きっぽい性格の子どもたちにも納得いくまで経験をさせてあげることが出来る点も注目です。

私たちの臼杵市よりほんの数千人多いだけの小さな町の半数以上の会社、商店、農家、牧場、研究者、芸術家、ほとんどの方々がこのプログラムに参加しています。 もちろん私たち日本でも職業体験の授業には取組でいます。しかしながらこの子どもたちへの情熱あふれたプログラムに私は魅力を感じるのです。

魚が好きという小学生は、魚の研究現場において、さかなクンの様に大好きな魚の研究をするためには、どんなことを基礎として勉強しなければならないのかを実感するのです。研究に必要な生物学だけでなく、分類や統計などコンピューターやプログラミングで必要な数学、論文の読解力を高める言語力が必要であることに気付きます。プログラムを実施していない地区に比べ学力が高いことにも注目です。

憧れのプロスポーツ選手と交流してみると、大学で運動生理学などを学び、メジャーリーガー選手イチローの様なトレーニング方法を自らの体に合わせて取り入れることで、長い活躍が期待できることを実感し、「スポーツ選手は勉強なんてしなくていいんだ」という考えを改めるのです。

人口減少の著しかったこの町は長い年月をかけたこの取組で息を吹き返します。大学卒業後の生徒たちがUターンし、地元企業に就職。畜産業・農業への従事者が増え始めます。都会で大学に学んだ後、就職した者、起業をした者が(特にITやデザインなどの分野)で起業し始めたのです。このプログラムは、子どもを学校に通わせている親が学校へ提言し実現したものだそうです。

私たちも魅力あるこの臼杵市を子どもたちの手で発見・発信するプロジェクトから始めたいと思います。私たちは若者たちが憧れ帰ってくる町を作らねばなりません。そして魅力あるこの臼杵市に誇りを持つ自分自身がいればこそ活力を取り戻すのではないでしょうか。